予告カットの原画、他2023/08/29

「ざ・ちぇんじ!」の原画と一緒にTwitterにアップした、予告カットなどの原画です。
予告カットでまとめてみました。
こちらもスマホで撮ったものです。


よく見たら左上の青い部分は和紙をちぎって貼ってありますね。


このくらいの大きさのカットなどは↓

こんな感じの、画材屋さんで扱っている水彩用のハガキに描いています。
小さい絵はハガキ率が高いです。

サインペンの先が丸や四角、筆タイプのもので着彩。
下の文字は擦って貼り付ける転写シートを使ったものです。大昔、カセットレーベルのタイトルに使用した人も多いのでは。

こちらもサインペン。文字は色鉛筆ですね。↓



この予告カットは大きめでした。↓



「ざ・ちぇんじ!」コミックス1~4巻の総トビラの原画。




この頃は墨汁で、Gペンと丸ペンを使って描いていました。1枚目の花のフチどりはサインペン。髪の毛のつやベタは面相筆を使っています。この当時のカケアミはすべて手描きでした。


コミックス1、2巻の表紙。


2枚目の綺羅と宰相中将はカラーインク、パステル、色鉛筆での彩色です。


これはコミックス2巻の裏表紙のカット。兵部卿宮です。
Twitterには上げてなかったっぽいんですが、フォルダに入ってたのでアップ。
当時、枚数的に半端だったので、はぶいたのかもしれません。



最後の1枚は、読者プレゼントのテレフォンカードの原画です。背景の黄色はカラートーン。他はカラーインクで仕上げています。

当時友人から「職人芸だね」と言われたのがうなずける模様の細かさ……。きっと今はムリ(老眼)。

「ざ・ちぇんじ!」の原画 52023/08/24

「其の十二」の2色カラー見開きトビラです。

2色カラーの原稿は、ふつう赤と黒を基本に描くのですが、わりと好き勝手に色を塗っていた気がします。
たぶん2色だけだと塗っていて楽しくなったからかも。

そして2色カラーの本文ページ。

雑誌掲載時には「これまでのあらすじ」と書いてあるところが、コミックスではコマが描き足されています。
以前アップした「其の七」の2P目も、女房たちが同じように描き足されました。

「其の十二」も雑誌ではこうでしたが、

コミックスではこのように女東宮が描き足されました。

また「其の十二」では。原稿の下書きを始めてから「今回2色カラーです」と通達されまして。

ふだんカラーは「イラストボード」という、厚紙に水彩用の紙を貼ったものを使っていたのですが、それに描き直すのも、トレースすることも(紙が厚すぎて)できないので、トレース可能なふつうの水彩紙に、すでに描いてある下書きをトレースしました。

白黒の鉛筆の原稿はその時の下書き。2色のカラーは、その下書きをトレースして彩色したものです。


そんなわけで、この回の2色原稿は凸凹してます。


「其の十三」の見開きトビラとその前後のカラーページです。

最終回ということで、見開きのトビラには主要キャラがカップルで描かれてます。
今見ると、これも模様が大変だったのでは……。

「ざ・ちぇんじ!」の原画 42023/08/23

「其の八」2色カラートビラ。

カラーインクのほか、色鉛筆(ススキ)、カラートーン(背景の赤い部分)を使っています。
カラートーンはポップな感じを出したいときや、色ムラを出したくないときに使ったりしていました。


「其の九」のトビラ。
原画がまだ未返却だったので、「雑誌掲載時のトビラはこんなでした」とTwitterには刷り出しをアップしていました。

なので同じ刷りだしを載せておきます。


「其の十」の見開きトビラと、その前後のカラーページです。

絵巻風に~などと思って描いたら、とんでもなく大変だったカラーです。 カラーインク、サインペン、パステル等で彩色。


「其の十一」のトビラ。連載中、唯一のモノクロのトビラ絵でした。

この頃はまだ枠線の入った原稿用紙は売っておらず、紙のカットと枠線の印刷をしてもらっていました。
なので右下に名前が入っています。

漫画家初期の頃はB版の全紙(1030×1456ミリ)の上質紙を自分でカットしてました。
その時によく紙で手を切ってたなぁ。

「ざ・ちぇんじ!」の原画 32023/08/22

「ざ・ちぇんじ!」「其の七」2色カラーのトビラです。

2色カラーのページが8枚とキリがいいので(Twitterは4枚ずつアップできた)、すべての2色カラーの原稿を紹介しました。
カラーインクのほか、スクリーントーン、サインペン、パステル、色鉛筆を使っています。

サインペンは今のコピックのように、筆タイプや、先が角張っているものが当時ありました。 書き文字などは、そういったサインペンで書いてます。

「ざ・ちぇんじ!」の原画 22023/08/21

「其の二」の見開きトビラです。
背景の黄色と青緑はカラートーンですが、経年劣化のせいか一部浮き上がってます。和紙は問題なく貼れてます。

載せる前に明るさなど少し修正していましたが、スマホで撮っているので原稿の歪みとか影が出てしまい、右下が少し暗くなっています。


「其の三」の2色カラーの見開きトビラです。

この時は雑誌掲載時との違いがわかるようにと、刷り出しの写真もアップされていました。
2枚目の画像です。

刷り出しのアップは、スキャンしたものがこのブログの過去記事にあります。
カテゴリの「トビラ絵いろいろ」から見られますので、比較してみるのも面白いかと。

解説も10年前に書いているので、今よりは記憶もしっかりしているような気もします……。


「其の四」カラートビラ。
カラーインクを中心に、色鉛筆とカラートーンで仕上げている……と思われ。
なにぶん昔のことなので忘れていることが多いです。


「其の五」、カラートビラとその前後のカラーページです。
カラーインクとサインペンで仕上げています。

当時コピックはまだなかったのですが、発色が良く色数も多いサインペンがありまして、それを使用してます。
この頃から画材が、水彩、透明水彩、カラーインク、色鉛筆、パステル、カラートーンに加え、カラーサインペン各種が加わってきた感じでしょうか。


「其の六」のカラートビラ。
この回の最初のページに、綺羅と宰相中将のプロフィールが書かれていたので、中将の方を抜粋。
中将は18歳ですが、綺羅は16歳です。