コメントへのお返事32011/05/02

まとめてのお返事で失礼します。

「お疲れさまでした」のたくさんのコメント、ありがとうございました。
本編が連載されていた頃は学生だった方も、今ではご結婚されたり、お子様がいらしたりしているんですね。
けれど、今でも変わらず読んでくださっていることに感謝しています。

「ジャパネスク・スクランブル」のトビラ絵の間違い探しが、今もってわからないという方、図解いたします。 ここですね。


本来なら巻き物は、守弥の腕と腰のあたりにはさまれているはずなのに、腕の向こう側に見えてしまっています。
物理的にありえない絵を描いてしまいました。
正解まで20年……。長かったですね。(笑)

伊勢の「斎宮歴史博物館」では、企画展「姫君のイメージ 絵巻からマンガまで」というのを展示しているそうです。
情報ありがとうございました。
「ざ・ちぇんじ!」や「なんて素敵にジャパネスク」も展示してあるそうです。
6月5日までなので、お近くに寄られた方はどうぞ。

斎宮歴史博物館

こちらのトップページの横のバナーに、「斎宮千話一話」というコンテンツがありまして、その第1話が「追悼 氷室冴子先生」です。
興味深いお話が書かれていますので、まだご存じない方はご覧になってくださいね。

>平城遷都祭に行かれたと書かれていましたが、天平コスプレはなされたのですか?

コミックス10巻の柱にも書きましたが、去年(2010年)平安遷都1300年祭で、平城京跡に再現された太極殿や、朱雀門を見てきました。
そのときコスプレをして会場内を歩けるというサービスもあったのですが、残念ながら時間がなく、私はコスプレはしませんでした。
でも、会場内を歩く老若男女の舎人(とねり)や女官らは、みなさん楽しそうでしたね。

取材の写真やら、らくがきやら、楽しんでいただけたみたいで嬉しいです。
写真ですが「めったに見られないもの」は、旅行先では必ず撮るようにしていました。
何年も経ってから、その写真が入り用になったり、思わぬところで資料になったりすることもあって。

初期の頃は、人物が写り込まないようにして写真を撮っていたのですが、すぐに「人が入っていないと、物の大きさがわかりづらい」ということに気がつき、以来人が入っている写真もたくさん撮るようになりました。
以前、氷室さんとお話したときに「写真に人が入っているほうが、空気感がわかる」と、同じことをおっしゃられていました。
雰囲気も含めて「資料」なんですよね。

らくがきですが、そのとき話していたことや、見たテレビとか、本とかに影響されて「ネタ」として描いたのだと思うのですが、あまりきっかけは覚えていません。
このときの自分、ナニ考えていたんだ…ってホント思います。

らくがき 22011/05/11

らくがきご紹介、第二弾です。
しょっぱなから裸絵……。
ジャパネスク・ダンディの原稿裏から。


自分の中の設定では、守弥の元服は高彬と同じだったのではないかと思っているので、この守弥は元服前、15、6才くらい? 
なので高彬は10才くらいです。
ふたりで温泉に入っています。

当時の手帳を見たら、この原稿が終わったあとに温泉に行っていました。
だから温泉……。


次は鷹男。
どうしてこのコスなのか不明です。
なんでピエロ???
旧ジャパネスクの本編から。


吉野君にらくがきする瑠璃……。
こちらも旧ジャパネスクの本編から発掘。
えーと、われながらコメントに困っています……。


フラダンスの瑠璃と高彬。
人妻編の原稿裏から。
フラというより、ポリネシアンダンス?
瑠璃は楽しそうだけど、高彬が真剣なのがらしくて笑えます。


ミク瑠璃。
瑠璃の髪の長さなら、ミクのコスプレができるね〜とか話していたのかも。
ミクというのは「ボーカロイド」という音声ソフトのキャラクターです。
右にいるのは「かもせ〜」のキャラですね。
こちらも人妻編の原稿裏から。


らくがきは「らくがき」なので、ほとんどがアタリ程度をとっての一発描きです。
原稿自体にも書き込んだりすることもありますが、そのばあい最後には消してしまうので残りません。

以前アシスタントさんが、腕を組んでいる守弥のふところにムーミン顔の守弥を描いていて、まるで守弥がムーミンを抱っこしているように見えて、みんなで大笑いをしました。
もちろんあとで消しましたが、ああいうのコピーしておけばよかった(笑)。

氷室冴子さんの「偲ぶ会」2011/05/11

今年も氷室冴子さんの「偲ぶ会」があります。

2011年6月4日(土)14時より、龍善寺(東京 新宿区)にての法要。
その後茶話会となります。

詳しくはこちらから。
氷室冴子

お寺さんはこちらです。
龍善寺

私も去年、参加させていただきましたが、参加されたみなさんが、熱く氷室さんを語ってくださって、お話がとても楽しかったです。
ご都合のつく方は、どうぞご参加くださいませ。


*上記のリンクが切れていたので、つないでおきました。
 申し訳ありません。

*上記の日付が「2010年」になっていたのを直しました。
 ご指摘くださった方、どうもありがとうございます。

机まわり2011/05/19

今回は机まわりの写真です。
というか、こんな写真がパソコンのフォルダに入っていたので。
撮ったのは2009年11月です。
カーテンが閉まっているので夜ですね。
カーテンのタッセルが、卓上のライトに引っかかってます。うわー、はずかしい。


1、カレンダー
何年も前から、自分好みのスケジュール用カレンダーが見つからないので、ずっと手作りです。
昔は手書きで作っていましたが、今はパソコンの図形とか描けるソフトで作ってます。 色も月によって変えたりしてます。

2、書類ケース
画材が入ってます。クリップ、消しゴム、ペン先、シャープペンシルの芯、ホチキスの針、カッターの刃、メンディングテープ、セロテープ、両面テープ、ラベル、などなど。

3、紙類
使ってない原稿用紙や、B4封筒、B4サイズのものが置いてあります。
時々ここに物を落として、気がつかずにあちこち探すことになります……。

4、まんが雑誌
机の下のこの部分に、「別冊花とゆめ」や「花とゆめ」などの雑誌が置いてあります。
原稿を描くとき、画面を斜めにするための台にもなります。

5、本棚
写真では見えませんが、机の下にも本棚があります。
机の下なのに、入ってる本は資料本でもなんでもないことに今気がつきました。
資料本は机の反対側、背中側にある本棚にほとんどが入っています。

6、描きかけの原稿
机の引き出しを出しっぱなしにして、そこに入れてます。
左のプラスチックの書類ケースの引き出しも、引き出した状態で同じような原稿置き場になります。
ここには写っていませんが、机の反対側にも棚があって、そこにも原稿を入れておく引き出しがあります。
一応、下書き済み、人物のペン入れ済み、消しゴムかけ済み、べた塗り済み……など、作業工程によって置く場所を決めているつもりなのですが、作業も中盤になると、あちこちに原稿を置くので、時々混乱します。


上の机の上にあった、描きかけの原稿です。
49話の2ページ目、コミックス10巻の8ページですね。
まだ下書きに入ったばかりというところだと思います。
下にあるのはランプシートというトレース台です。
薄いのでトレース台としても使いますが、ほとんど画板代わりです。

机まわり、とっちらかっていますが、これはまだマシなほうです。
たいてい左のあたりに、資料やらなにやらがどんどん積もっていきます。
そしてよく、なだれます。
ペン入れが進むと、机の上に何種類もの筆記具が散乱します。

パソコン作業になっても、パソコンのまわりに資料が堆積していきます……。

コメントへのお返事42011/05/26

まとめてのお返事で失礼します。

トビラ絵の間違いがわかった方、すっきりしてよかったです。

>本当だ!!!
>すっごくキレイに間違ってる!(大笑い)

そうなんです。
自分でもなんで気がつかなかったんだろうって。
しかもこういうのって、印刷されてはじめて気がつくんですよね。

実は「ざ・ちぇんじ!」でも、間違い探しな絵があります。
これはコミックスになって、はじめて間違いに気がついたので直っていません。
そして間違ったことを忘れていたので、文庫でも直っていません。
第一話です。
お暇な方はさがしてみてください(笑)。
*ヒント、足。

吉野に、桜を見に行かれた方もいらしたのですね。
私がオンシーズンに行ったときは「ここは原宿か!?」というくらい人がいて、びっくりしました。
でも原宿と違うのは、山なのでアップダウンが激しくて、体力が思ったよりいるところですよね。

取材のときの写真も、楽しんでもらえているようですが、それ以上に「らくがき」がウケているようです。
でも、そうそう「らくがき」ばかりしていたわけではないので、あまり残っていません。
なるべく捜してみますが。
あと、ネタバレになるので、今は載せられないものがあります。
コミックスの最終巻が出たら、そちらはアップするつもりですのでお楽しみに。
読者の方に引かれたらどうしよう、というような内容ですが……。

「帥の宮編の続きを描かないのですか?」というご質問についてお答えしますね。

「ジャパネスク」という世界は、氷室さんが作り上げた世界なので、あれ以上先のお話を氷室さんが書かなかったということは、その世界はもう「完成された世界」ということだと私は思っています。
なので、その「完成された世界」の続きを描くことはしたくないな、と。

それよりも、このあとの展開を、読者の方々がそれぞれに考えるほうが楽しいと思っています。

ちなみに私のその後の想像図は、瑠璃の第一子は女の子で、東宮妃になるつもり満々の、見た目も高彬に似た、ちょっとカタブツなところもあるお姫様。
第二子は男の子で、瑠璃に似た、ちょっと目をはなすと、どこかへ行ってしまうようなわんぱく若君。
小萩はそんな若君の乳母で、瑠璃で慣れているので、若君の扱いもうまい。
守弥はまだ独身で、姫や若君の教育のためにくちやかましく、ふたりに煙たがられている……。
そんな、事件が起きようもない、ほのぼの状態を考えて楽しんでいます(笑)。

続きではありませんが、ちょっとした小ネタを、このブログに載せようと思っていますので、そちらのほうで楽しんでいただければと思っています。